脳と身体は良い状態を記憶できる
・脳・小脳・神経
・関節・筋肉・腱・感覚入力
これらが一体となって、普段の“身体の使い方”を学習しています。よく「筋肉が覚えている」と言われますが、実際には脳と神経系が、その人にとっての“普通の状態”を記憶しています。
例えば、
・猫背
・片足重心
・浅い呼吸
・食いしばり
・常に力が入っている状態
これらも、長年繰り返されることで、脳が「これが安全」「これが普通」と誤って学習します。そのため、「マッサージ直後は楽なのに戻る」「矯正しても数日で戻る」という現象が起こります。
身体だけ整えても、脳と神経の“いつものパターン”が変わっていないためです。

しんそう療方では、単に筋肉を揉みほぐすのではなく、身体の左右バランスや重心、自然な動きや呼吸を整えることで、脳や神経系に「こちらの方が楽で安全だ」と再学習してもらいます。
特に、
・力が抜ける
・立つのが安定する。地に足がつく
・首や肩が自然に動く。動きに左右差がない
といった“良い感覚”をからだが体験すると、神経系はその状態を記憶していきます。
このように、からだのバランスを整え良い状態を記憶することで、元の姿勢、形に「治そう」「戻ろう」という復元力(フィードバック機構※)を引き出すことが健康維持するための一番の原点、仕組みだと考えています。

結論として、脳と身体は「良い状態も記憶できるが悪い状態も学習してしまう」ということ。
そのため、施術は無理に強く押したり、痛みで変化させるのではなく、身体が安心して受け入れられる施術を繰り返すこと「身体と脳に、より自然でラクな状態を思い出してもらう作業」が不可欠。
これが本当の意味での“根本からの改善”につながります。
※フィードバック機構:日々の動作たとえば、ハンドバックを肩にかけたり、重い荷物を運んだり、利き腕中心の運動をすることで変形や痛みが生じたとき、「元に戻ろう」とする本能的な働きのこと。疲労などで、この「戻ろうとする力」が機能しなくなります。しんそう療方は、この機構が再び働く状態へ整えます。
引用著書:「姿勢と病気について」林宗駛 先生

