突然発症して、腰に激しい痛みを起こす「ぎっくり腰」。
年末にぎっくり腰で来院された方の施術前後動画です。
施術前の歩行⬇︎
施術後の歩行⬇︎
施術後は痛みも減少し、スムーズに動作できるようになりましたが、炎症のため、完全には痛みは取れません。
このようにぎっくり腰になってしまったとき、施術後に早く治すために
帰宅後に「やってはいけない」ことは次のうちどれでしょうか。
① 普段のように動く
② 痛み止めの薬を飲む
③ 安静にする
正解は、③安静です。
え? と思われた方も多いかもしれません。
腰が痛いときには「大事をとって安静にする」ほうが良いイメージがありますよね。でも、いま腰痛の常識は、大きく変わっています。
なぜ、安静にしていると治りが悪くなってしまうのか?
日常生活で歩いたり立ったりするだけでも、私たちの体は重力に対抗して姿勢を保つために筋肉を働かせています。「無重力で生活した宇宙飛行士は筋肉が衰えてしまう」という話を聞いたことがある方もいると思いますが、それは重力の負荷がなくなるためです。
ベッドでじっとしていると同じことが起きて、腰を支える筋肉が衰えて痛みが起きやすくなります。また血液の流れが悪くなって「痛み物質」がとどまりやすくもなります。
ぎっくり腰になったら「痛み止めを使いできるだけ普段の生活をする」
現在では、ぎっくり腰になったときには安静にするのではなく、早めに痛み止めやシップなどで痛みを抑えたうえで、できる範囲で普段と変わらない生活をするよう心がけることが推奨されるようになっています。
なお「無理」は禁物です。
ぎっくり腰のすぐ後に激しい運動をしたり、重いものを持ち上げたりすることは症状を悪化させるリスクになります。またそれぞれの人に適切な治療はその人の状況によって異なるので、当院に通われている患者様には個々に必要な対策を案内していますが、既にかかりつけの医師による治療や指導を受けている場合は、そちらをお守りください。